幻奏喫茶アンシャンテおすすめ攻略順とキャラクター別ネタバレ感想・評価レビュー

カヌスの正体は、妖精界メディオの首無し騎士「デュラハン」。

ぶこつい鎧と兜を身に着けているものの、兜を取ると首から上がない、正確には”見えない”だけで感情は色で表現しているといういろいろ気になるキャラクターでした。笑

まちゃり

キスシーンはどうなるのか、最後は顔が見れるのかとかｗ

そんなカヌスですが、性格は騎士らしく実直で誠実。弱き者を守るという優しさからいつでも紳士的に接してくれるカヌスに対しいつしか琴音も彼に心を許していきます。

ですがそんな矢先、訪れたメディオでカヌスが妖精を殺す姿を目撃してしまったことから2人の関係がぎくしゃくしていきます。

辛そうなカヌスに対し歩み寄ろうとする琴音。一方のカヌスは「癒やしの場所、戻れる場所」だけ求めているがゆえ、これ以上踏み込んでほしくないと琴音を拒絶してしまいます。

まちゃり

カヌスの性格から琴音を拒絶するとは思わなかったので、このすれ違いは切なかったです

ここからカヌスおよび妖精界メディアの真実に迫っていきます。

実はメディオは世界樹に支配されており、その均衡を守るため「世界樹の花嫁」としてティターニアが存在します。

ただ、花嫁とは名ばかりで、実際には力を吸われ続ける生贄の役割。

さらにそれだけでは満足できず暴走する世界樹を抑えるために、妖精界で唯一死の存在であるカヌスが妖精を殺し生贄として捧げていた、というのが真実。

そしてそんな理不尽な世界と世界樹への憎しみから、ティターニアの弟ヴァンニーアは、琴音をティターニアの身代わりに「世界樹の花嫁」にしてしまいます。

世界樹に対抗するすべがない琴音は、容赦なく記憶と魂を吸い取られていくーー。

そんな琴音を助けるべくカヌスは、これまで溜め込んできた感情を爆発させ世界樹を討ち滅ぼすべく戦いに挑みます。

それは、死をもたらすためではなく、死を終わらせるための救いとして。

そしてラスト。世界樹を倒したカヌスは溢れる琴音への想いを告げ、最後は騎士らしくプロポーズしてハッピーエンド♡

まちゃり

最後琴音はカヌスの顔が見えたみたいでそれも良かったな～でも私も見たかったｗ

弱肉強食が当然ように世界のルールと化すベスティアにおいて、不殺を貫く最強の魔獣イグニス。

短気で喧嘩っ早く口も悪い、おまけに琴音に対してもあまり好意的ではない姿にツンデレなのかな～と思っていました。

まちゃり

が、ツンデレというより、がっつり男前でしたｗ

ベスティアに生きる魔獣は闘争本能があるゆえ、弱者を狩り強さを証明する生き物として認知されています。

そんなベスティアでイグニスだけは弱者を守ると同時に不殺を貫いていましたが、実は闘争本能があるのはイグニスだけであることが明かされます。

くわえて過去に何らかの原因で暴走したイグニスが同族を殺してしまったという事実も。

その事実にこれまでの信念を崩され茫然自失となるイグニス。自身の存在が急にあやふやなものへ、危険な存在へと変わってしまった瞬間でした。

そしてそんな自分はアンシャンテを危険に晒すと琴音や仲間たちと距離を取るイグニス。

ですがそれを良しとしない琴音たちは必死にイグニスを説得し、彼だけが持つ闘争本能の原因を突き止めようと行動していきます。

結論として、イグニスはかつてベスティアを崩壊へと導いた「界喰狼(ヴァナル)」の血を色濃く受け継いだ後継者たる存在でした。

さらに「食事」をすることで破壊本能が暴走するため、イグニスの舎弟であるドローミの人虎族が監視役を務めていたというもの。

ですがドローミは、あえてイグニスにヴァナルとして暴走させベスティアを破壊させるため、イグニスの同族が多種族から襲われるよう仕組みます。

ドローミの策略を知り必死に故郷に向かうイグニスの願いもむなしく、村は血の海。

仲間を失ったイグニスはヴァナルとして暴走し、駆けつけた琴音やイルをも喰らおうと襲いかかります。

そして琴音の腕を引きちぎり喰らう寸前になんとか意識を取り戻すも、イグニスの中に眠るヴァナルは依然として危険な状態に。

そこからもう一度ドローミの策略によってヴァナル化したイグニスでしたが、琴音からの愛情と琴音への愛によって自我を抑え込むことに成功。

最後は見ているのが恥ずかしいほど琴音への愛情を言葉と行動で示してハッピーエンドでした♡

まちゃり

かなり残酷描写も多いイグニスでしたが、男らしく直球な告白はカッコよかったです

本作では唯一の人間側ルートとなる凛堂さん。42歳と琴音とは一回り以上年齢が離れていて、大人の色気を感じるキャラですね。

そんな凛堂さんには実は大切な妹がいることが分かるのすが、それがなんと御門がいつも抱っこしている人形のくーちゃんでした。

というのもくーちゃんこと雫さんはもともと御門と同じ研究者、兼恋人でしたが、「人外に関する研究に失敗して自ら人外になってしまった」存在だと明かされます。

そして御門はそんな雫さんを人間に戻すため、身を削って研究に没頭していたーというのがまずひとつの事実。

そんな矢先、御門に昇進の話が舞い込み、より権力を持つ部署へと異動したことで雫さんの事故の真相を知ってしまいます。

それは事故で人外になってしまったのではなく、「人体実験サンプルのため故意に人外にさせられた」というもの。

怒りと絶望、復讐心に囚われた御門は、人間を喰らうことで自我を取り戻す雫のため、GPM本社の人間を次々と襲っていきます。

そんな御門を止めようとした凛堂でしたが、逆に雫に呪詛にかけられ刻一刻と命が削られていく事態に。。

焦燥する琴音でしたが、御門から唯一凛堂を助けられる方法として「人外になる薬」を手渡されます。

人外になれば命が助かる、でも人としての人生を取り上げてしまうと葛藤する琴音。

それでも最終的には彼の命と人外にした全責任を負うことを決意し凛堂の命を救います。

一方、命をとりとめた凛堂は人間でなくなった自分の姿にショックを受けるも、琴音が下した決意を受け止め生きていこうとします。

そして改めて御門と雫の暴走を止めるため、凛堂は人外となった体で雫と対峙し、決着をつけることに成功。

最後まで雫を人間の姿に戻すことは出来なかったものの、琴音と凛堂はお互いの幸せを心に刻んでハッピーエンド(*ﾟ∀ﾟ)

まちゃり

御門×雫と琴音×凛堂、それぞれの立場から観る物語はなかなか切なかったです

ゆるふわの雰囲気でなんとなく頬っておけず、ついつい甘やかしてしまいたくなる浮世離れした堕天使イル。

人の感情を理解できないゆえの直球な物言いのほかにも、人間の弱さや脆さも分からないため、周りから一人行動禁止とされています。笑

まちゃり

ちょっと自由奔放なイルと琴音のやりとりは終始ほのぼのしていて可愛らしい

人外であるイルは自分のちょっとした行動が人間に害を与えてしまうことが分からないのですが、琴音を通して少しずつ自分の認識が取り残されていると焦りを感じていきます。

そんなとき、御門の助手が実は人間界に潜伏しイルを天界に連れ戻そうとしていた天使ソリトゥスだと判明します。

それと同時にイルが感情を持ってしまったがゆえ堕天した天使を処分する役目を担う「断罪の天使」であることも発覚。

断罪の天使はそもそも感情がなく神の命令のまま動く兵器でしたが、ある堕天使との出会いをきっかけに生まれた感情から命令を拒否したことで、自らも堕天使となって人間界に逃げ延びてきたと。

ですが名前や感情を持たないイルは、からっぽの自分を形成するために乙女ゲームに登場する「イル」を模倣したーーというのが真相です。

そして天界へと連れ戻されたイルを神は再び断罪の天使として使役するため、イルの感情を奪ってしまいます。

そこへ失ったイルを取り戻そうと天界に乗り込む琴音たち。

自我を失ったイルは容赦なく琴音たちに攻撃をしかけますが、琴音の呼びかけに感情が芽生え、改めて自分の気持ちに気づくイル。

最後は自らが神と同化し自我を破壊することで決着をつけ眠りにつきます。

そして時は経ち…目覚めたイルは感情を持たないながらも導かれるように琴音の前に降りたち、再び自我を取り戻してのハッピーエンドで完結♡

まちゃり

ちょっぴり頼りなかったイルが成長していく姿はカッコよくて応援したくなるような恋愛でした

チート級魔法を使って何でも解決してしまう魔王のミシェル。

ほかキャラを攻略するごとに解放される不穏なプロローグから、ミシェルにはなにかあると感じていましたが、やはりすごいものを隠し持っていました。

もう最初からネタバレしてしまうとミシェルは魔王ではなく、すべてが灰と化す「終わりの世界」に住む恐ろしい存在でした。

その昔、人間は災害から逃れるため箱舟で新天地を目指し、たどり着いたのは「終わりの世界」と呼ばれる異世界。

でもそこは人間が生存できる環境ではなく、ほとんどの人間が灰になってしまう残酷な世界でした。

ですが何故かミシェルだけはすぐに絶命せず、生きながらえるために身体が長い時間をかけて変形し化け物へと進化。

そして近寄るすべてのものを灰へと変える恐ろしい存在に成り果て一人絶望を抱えて生きていたとーーなのでミシェルはもともと人間だったんですね。

ですが偶然できた空間の切れ目から幼い琴音と出会い珈琲をもらったことで、ミシェルに生きる希望が生まれ、同時に琴音に想いを寄せるきっかけになったのでした。

さらにアンシャンテにつながる扉をみつけ人間界に行くようになりますが、化け物の姿を隠すために魔法で擬人化していたーーというのがミシェルの秘密です。

そして実はもうひとり、琴音に執着する存在。それは人間から「終わりの世界」と呼び名を付けられた世界の化身でもある「ノア」。

ノアもミシェルと同じく元人間ですが、放り出された世界と適応するために世界そのものになってしまった存在。

ノアはミシェルの存在を認識し、同じ世界で生きるモノとして依存に近い感情を持っていましたが、アンシャンテに出向くミシェルを見るうちにいつしか嫉妬と憎悪を宿すように。

「どうしてミシェルばっかり」「嘘つきのくせに」「自分も琴音に会いたい」と。

そして物語後半。ノアは琴音を終わりの世界に攫い、自分と同化させることでひとつの存在になろうとします。

ミシェルは琴音を守ろうと手をのばすもノアによって本来あるべき人間の姿へと戻されてしまいます。

一切の魔力を使えなくなったミシェル。それでも琴音を取り戻すべく、再び終わりの世界でノアと決着をつけることを決意。

そしてラスト。琴音はほぼノアと同化し意識だけの存在になりかけていましたが、ミシェルがノアの心を解放したことで救出に成功。

ただミシェルは人間、逆に琴音は人外になってしまうも、お互いの存在を唯一無二として一緒に「幻奏喫茶アンシャンテ」を営んでいくハッピーエンドで完結♡

まちゃり

なかなか重たい展開の連続でしたが、最後の締めくくりは素敵でした